栄養科
多くの病院では給食部門を業者委託にする傾向が強いなか、当院では直営で給食部門を設置しております。
調理師のマニュアルや給食指導確認リストなどの検討を重ね、全員の知識と技術の向上に努め、次世代へと引き継がれています。
2012年には病院の建て替えに伴い給食設備の大幅な改修をし、温冷配膳車、ブラストチラー等様々な機器を導入しました。熱源はガス、電気の2種となり、約250㎡の厨房が作られゾーニングも行い効率よく基準に準した調理を行うことが可能となりました。
栄養科業務内容は3つの給食理念の①患者、入所者様の健康状態の保持、増進を目標とし病状改善に適した食事②安心、安全な食材で喜ばれる食事作り③個々に適した治療食の提供と開発、そしてもう一面は丁寧に患者様に栄養指導を行うことです。
管理栄養士の働き方として、患者様の体重減少や栄養必要量、経口摂取量等栄養面での改善点を協議し安定して退院していただく為の委員会を国が挙げ推奨していると知り、看護師と資格を取得し、平成23年度にはNST専門療法士研修後にチームが発足しました。
NST活動も委員会メンバーと共に研修を受講し継続的に実施されていますが更なる活躍が求められています。
また、当院は2008年4月より凍結含侵法による調理を取り組んでいます。凍結含侵法とは酵素の力で見た目や香り、栄養分を保ったまま食材を舌でつぶせるほど軟らかくする技術で広島県総合技術研究所が開発したものです。
令和3年度には11.625食調理されています。より多くの食材の幅を拡げると色々な味が楽しめます。今後の展望として、厨房設備も整っていますので、患者様、入所者様に安全で個々に適した食事を提供することはもちろん、食生活の基本を学んでいただく給食が必要と考えています。
低栄養患者ゼロ作戦を掲げ、NST活動を実施することが管理栄養士に求められています。
生涯勉強をスローガンとし、他職種と連携をとり活躍しましょう。
栄養科、給食は診療部門に属し開院以来直営で運営しています。
栄養科は実際に食事を喫食して頂く事により栄養を摂る一面と、媒体を使用した栄養指導との二面性を持ち食生活指導を行っています。
栄養科は実際に食事を喫食して頂く事により栄養を摂る一面と、媒体を使用した栄養指導との二面性を持ち食生活指導を行っています。
集団栄養指導教室(生活習慣予防教室)は年間スケジュールを作成し、疾病のガイダンスは専門医、看護師、管理栄養士、薬剤師、理学療法士との連携を取り、患者様とそのご家族、地域外来どなたでも参加できる教室を長年開いています。これからも研究を怠ることなく継続いたします。
調理に際しては真心を込めて安全、安心を基本とし、嚥下・咀嚼困難者の食事として広島県有特許凍結含侵法を取り入れています。また、四季折々の行事食を取り入れるなど創意工夫をし、食の力で健康の増進、維持に繋がる食生活のお手本となる食事作りを心がけています。